静岡県静岡市の持舟城です。
今川氏の一宮元実により駿河湾を見下ろす丘陵に築かれ、駿河西側の守備を担いました。
今川義元の娘婿である関口親永が城主となりますが、今川義元が桶狭間の戦いで討ち死にし今川家が衰退と、武田信玄に攻められ落城します。
武田水軍の向井正重が城主となると、湊が作られ水軍の城として機能します。
1579年に徳川家康が駿河に侵攻し牧野康成により落城しますが、翌年には武田勝頼により攻略され、朝比奈信置が城代となります。
1582年に再び徳川家康が攻撃落城すると、廃城となりました。
現在では本丸、二の丸の間に築かれた堀切が良好に残され、本丸からは駿河湾や静岡市を一望する事ができます。
持舟城・基本情報、アクセス
所在地:〒421-0124 静岡県静岡市駿河区用宗城山町3
城 主:関口氏、向井氏
形 式:平山城
文化財史跡:なし
日本100名城スタンプ:該当無し
持舟城・駐車場
持舟城の東側に持舟城の専用駐車場があります。
2~3台程駐められる無料駐車場ですが、駐車場までの坂道が狭く、コンパクトな車でないと行くことが難しいです。
麓にある大雲寺の駐車場をお借りする方が良いかと思います。
持舟城・二の丸
登城口(二の丸)
道路を登って行くと持舟城への登り口があります。
最初にあるのが本丸に直結する道、二番目にあるのが二の丸へ行く道です。
見晴らし台
二の丸の西側には見晴らし台があります。
当時もこの部分が曲輪として使われていたかどうかは分かりません。
景色(見晴らし台)
見晴らし台からは、用宗の海岸線や東海道幹線を見下ろす事ができます。
周りに木々がないので文字通り見晴らしが良いです。
持舟城・本丸
大堀切
二の丸と本丸の間には大堀切があります。
大堀切は深さが4~5m、幅も4~5m程ある大規模なもので、持舟城で一番良好に残されている遺構です。
大堀切の奥には井戸跡もあります。
曲輪内部
本丸は標高76mの位置にあり、比較的大きな広場となっています。
本丸には持舟城の説明板や持舟城の石碑が設置されています。
また、当時の持舟城の北側の麓には沼地が広がり、敵が攻め難い立地となっていました。
景色
本丸の南側からは駿河湾を一望する事ができます。
遠くには伊豆半島もうっすら見えて、大変景色が良いです。
当時は湊に船溜まりと蔵屋敷が作られていて、水軍の拠点となっていました。
持舟城石碑
持舟城が廃城となった後に、向井氏の子孫が城跡に観音像を正重を祀りました。
観音像はマリア観音と呼ばれ、現在は麓の大雲寺に安置されています。
まとめ
持舟城は二の丸と本丸の間に築かれた大堀切が見どころです。
また、本丸からは駿河湾や静岡市街を一望する事ができ、大変景色の良い場所となっています。
持舟城ウェブサイト
https://excite.mochimune.jp/fuji/castle.html
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