お城の紹介をします。
静岡県裾野市の葛山館です。
平安時代~室町時代に駿東に勢力下に置いていた葛山氏が、平時に過ごす居館です。
北方には詰めの城として、山の尾根に築かれた山城が築かれています。
葛山館は東西97m、南北104mの規模があり、外周部には土塁と掘で守られていました。
館への入口は西側南に門があったとされています。
館の西側には半田屋敷、荻田屋敷が北西には岡村屋敷があり、重臣が住んでいたと思われます。
現在では、館の東西と北側には土塁が残されていて、当時の館の面影を見る事ができます。
葛山館・基本情報、アクセス
所在地:〒410-1103 静岡県裾野市葛山578
城 主:葛山氏
形 式:平城 館
文化財史跡:裾野市指定史跡
日本100名城スタンプ:該当無し
葛山館・駐車場
葛山館の北側、葛山城の麓に仙年寺があるので、こちらの駐車場を利用すると良いでしょう。
30台程駐められる無料駐車場です。
葛山館までは歩いて5分程で着きます。
葛山館・入口
葛山館の北側に入口があります。
当時の入口は西側に設けられていたので、こちらの切口は近年に造られたものと思われます。
入口には、葛山館の説明板が設置されています。
入口には石垣(石積み)が築かれています。
葛山氏が過ごしていた時代に築かれたものでは無いと思われますが、隙間なくキレイに積まれています。
反対側にも石垣が築かれています。
草に覆われてしまっていますが、少しだけ石垣を見る事ができます。
葛山館・内部
入口の先には館内部となっていて、平地が広がっています。
葛山館の内部は東西97m、南北104mの規模があり、平時を過ごす上での様々な建物を建てるスペースが充分にあります。
現在は私有地となっているようで、畑が所々にあります。
見学の際は畑内に入らないように注意が必要です。
北側土塁
葛山館の北側には土塁が良好に残されています。
土塁の高さは2~3m程はあり、館内に敵が侵入する事を防いでいます。
当時は土塁の外側には掘が築かれていて、より強固な防衛線になっていました。
館の北西隅の土塁です。
土塁が緩やかに曲がっている様子が分り、高さもあるので迫力があります。
西側土塁の欠き
館の西側には土塁が欠けている部分があります。
当時の門跡は西側南にあったようですが、恐らくこの入口は近年に造られたものと思われます。
土塁の先は私有地のため、立ち入り禁止となっています。
西側土塁
館の西側にも土塁が残されています。
ちなみにこの土塁の先には、半田屋敷、荻田屋敷があり、葛山氏に仕えた重臣達が過ごしていたと思われます。
西側の土塁も北側と同様に、高さは2~3m程はあり、良好に残されています。
土塁に近づいてみると高さがダイレクトに伝わり、この土塁を乗り越えようとするのは相当大変だなと実感します。
最後に
葛山館は葛山氏が平時を過ごした居館で、北側と西側の土塁が見どころです。
詰めの城である、葛山城とセットで見学する事をオススメします。
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