お城の紹介をします。
静岡県御前崎市の舟ケ谷城(新野新城)です。
舟ケ谷城は今川氏の一族で、この地域の領主である新野左馬助の居城です。
新野左馬助は大河ドラマおんな城主直虎でも登場した人物で、虎松(後の井伊直政)を助けた事で知られています。
そんな新野左馬助の居城である舟ケ谷城は山城で、現在は採土で本曲輪が消失してしまっていますが、後に武田氏によって改修された堀切が良く残っています。
舟ケ谷城・基本情報、アクセス
所在地:〒437-1611 静岡県御前崎市新野
城 主:新野氏
形 式:山城 連郭式
文化財史跡:なし
日本100名城スタンプ場所:該当無し
舟ケ谷城・駐車場
舟ケ谷城の専用駐車場はないので、近くの八幡平城そばにある、想慈院の駐車場を利用すると良いでしょう。
駐車場から舟ケ谷城までは歩いて15分ほどです。
舟ケ谷城・縄張り
舟ケ谷城は山頂の尾根部分を利用した、山城です。
現在、本曲輪は採土により、消失してしまっていますが、土塁で囲まれた本曲輪を中心として南北尾根伝い細長い曲輪が設けられ、堀切によって敵の侵入を防いでいます。
現在でも、尾根上に1号堀切~7号堀切まで良好に残されています。
舟ケ谷城・登城道
想慈院から西へ歩くこと15分ほどで、舟ケ谷城の入口に着きます。
坂道を3分ほど登り開けた場所が登城口です。
舟ケ谷城の案内板があります。写真右手に登城道があり看板の背後を登って行きます。
舟ケ谷城はこのような尾根道が北曲輪まで続いていきます。
人ひとりが通れる位の道幅です。
舟ケ谷城・1号堀切
しばらく歩いていくと、1号堀切が見えてきます。
堀切の深さは2~3mほどはあり、良好に残されています。
最初からこれだけ迫力のある遺構があると、テンションが上がります。
舟ケ谷城・2号堀切
1号堀切を越えて先に進むと、2号堀切があります。
2号堀切は深さは3mほどで、1号堀切より幅が広いです。
1号堀切と2号堀切で、本曲輪の南側から迫る敵を防いでいます。
舟ケ谷城・3号堀切
本曲輪のやや南西の尾根筋には、3号堀切があります。
3号堀切は1・2号堀切よりは浅いですね。
しかし、本曲輪南西の防御を担っている需要な堀切です。
舟ケ谷城・4号堀切
本曲輪の直前の南西に、4号堀切があります。
4号堀切は深さが2~3m、幅は3mほどあり、本曲輪の南側まで堀が続いています。
本曲輪目前なので、長大な堀となっています。
舟ケ谷城・1号横堀
4号堀切にそのまま横堀が繋がっています。
1号横堀は本曲輪の東側に築かれ、防御力を高めています。
現在遺構はかなり埋もれてしまってほとんど分からないですね。
舟ケ谷城・2号横堀
1号横堀の北側には、2号横堀があります。
2号横堀も本曲輪の東側に築かれ、防御力を高めています。
2号横堀も埋もれてしまっていて、ほとんど分からないですね。
舟ケ谷城・5号堀切
2号横堀の北には、5号堀切があります。
5号堀切は深さ2~3m、幅も2~3mほどあります。
本曲輪北西の尾根筋に築かれ、敵を防いでいます。
舟ケ谷城・6号堀切
本曲輪の北側には、6号堀切があります。
6号堀切は深さが3~4m、幅が3~4mほどあり、かなり大規模な堀切です。
舟ケ谷城の東側は採土により分かりませんが、南、西、北側は徹底的に堀切によって敵の侵入を防いでいます。
縄張りはそこまで技巧的ではないですが、これだけ堀切が築かれて、しかも良好に残っているので、歩いていて面白いです。
舟ケ谷城・7号堀切
最後にもう一つ堀切です。
7号堀切は6号堀切のすぐ北側に築かれていて、本曲輪北側の防衛を担っています。
現在ではそこまで深さはないですが、堀切があったということは分かる位です。
舟ケ谷城・北曲輪
7号堀切の先には、北曲輪があります。
ここまで尾根続きだったので、やっと曲輪らしい曲輪に出てきました。
北曲輪は文字通り、本曲輪北側の曲輪で出丸的な機能を持っている曲輪と思われます。
先端部分には少し土が盛り上がった場所があり、土塁または建物などがあったのかも知れません。
ちなみに北曲輪の先は通行止めとなっています。
見晴し台
北曲輪の西側には見晴し台があります。
見晴し台は、現在でも木が伐採されているので、景色が良いです。
景色を見ながら休憩すると良いでしょう。
北曲輪の先には進めないので、来た道を引き返すことになります。
最後に
舟ケ谷城は、堀切が見どころです。
これでもかと堀切の連続なので、堀切好きには良いかと思います。
近くにある八幡平城とセットで見ると良いでしょう。
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