滋賀県野洲市にある星ヶ崎城。
佐々木六角氏の居城である観音寺城の支城として、鏡氏により築かれた山城です。
竜王山系の星ヶ峰の標高222m山頂に築かれ、北には琵琶湖、東は湖東平野を一望できる交通の要衝に位置しています。
現在でも主郭部には石垣が残されていて、郭の先端部からは眼下を一望する事ができます。
星ヶ崎城・基本情報、アクセス
所在地:〒520‐2313 滋賀県野洲市大篠原
城 主:鏡氏
形 式:山城
文化財史跡:ー
日本100名城スタンプ:該当なし
星ヶ崎城・駐車場
星ヶ崎城の北東にある「道の駅 かがみの里」の駐車場を利用すると良いでしょう。
200台程停められる広い無料駐車場です。トイレは道の駅にあります。
星ヶ崎城・登城口
登城口
道の駅の駐車場の西側に星ヶ崎城への登城口があります。
獣避けのフェンスが2ヵ所あるので、自分で開けて中に入った後、レバーやチェーンで閉めます。
鏡神社 石燈籠(重要文化財)
登城口を進むと西光寺跡にある石燈籠が見えて来ます。
石燈籠は高さが282.4㎝あり普通の燈籠よりも高く八角形の形で、花崗岩を使用して作製されています。
石燈籠は当時、星ヶ峰の中腹にあった若宮王子神社の本殿前にありましたが、修復され現在の地に移されました。
鏡神社 宝篋印塔(重要文化財)
石燈籠の横には宝篋印塔があります。
宝篋印塔は高さが210㎝あり、塔身の四隅には鳥の彫刻がされているのが特徴的です。
鎌倉時代後期に作製されたと考えらえています。
登城道
西光寺跡から星ヶ崎城の主郭までは、20~25分程掛かります。
登城道は比較的整備されている方ですが、夏場は草が生い茂る可能性があります。
また、登城道の途中にはいくつかの案内板が設置されているので、迷う事はないと思われます。
星ヶ崎城・主郭
石垣
主郭の南西には石垣が残されています。
石垣は高さが1~2mあり、35mにも渡り築かれていて壮観です。
主郭南西の石垣は星ヶ崎城の一番の見どころです。
石垣は自然石や割石が使用されていて、大きな石から小さな石まで様々です。
現在は主郭の南西側にしか石垣は残されていませんが、当時は主郭の全周に築かれていたかと思われます。
やはり六角氏の支城という事もあり、観音寺城や佐生城の石垣と似ています。
景色
主郭の北側は木々が少ないので、景色を一望する事ができます。
当時はこの場所から物見ができたかと思われます。
主郭北側からは琵琶湖や八幡山城が築かれている山を見る事ができます。
西に行けば大津や京都、北東に行けば彦根や岐阜、南に行けば伊賀と交通の要衝に築かれている事が分かります。
石碑
主郭には星ヶ崎城の石碑が立てられています。
主郭は20m×35m程の長方形をした曲輪で、南側には溜池と思われる窪地があります。
主郭の東側でも視界が開けている場所があるので、景色を楽しむ事ができます。
まとめ
星ヶ崎城は主郭南西の石垣、主郭からの景色が見どころです。
星ヶ崎城の近くには源義経元服の池や源義経烏帽子掛けの松もあるので、合わせて見学すると良いでしょう。
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