長野県佐久市にある伴野城(とものじょう)。
鎌倉~室町時代に活躍した伴野氏の居館(野沢館)と考えられています。
戦国時代に館を兼ねた城郭として改築されたと云われる、野沢城の主郭部分となっています。
佐久地方に侵攻して来た有力氏の拠点として活用され、江戸時代には陣屋、藩の出張所として利用されました。
明治時代以降には神社や官公地として利用されました。
現在では公園として整備され、方形の主郭の周りには堀が、北側と西側、東側の一部に土塁が現存し見どころとなっています。
伴野城・基本情報、アクセス
所在地:〒385-0053 長野県佐久市野沢110-5
城 主:伴野氏
形 式:平城、館
文化財史跡:県指定史跡
日本100名城スタンプ:該当なし
伴野城・駐車場
伴野城に専用駐車場はありません。
伴野城の南西に200mの所に原公園の駐車場があるので、こちらを利用すると良いでしょう。
原公園から伴野城までは歩いて3分程です。
伴野城・本丸
土橋跡
伴野城の本丸の南側に土橋跡があります。
土橋は2002~2004年にかけて整備を含めた確認調査が行われた際に、戦国時代に石積補強された土橋であった事が判明しました。
土橋の両側が堀が築かれていえ、現在でも堀跡が残されています。
南西物見櫓跡
本丸の南西の高台には物見櫓が建っていたと考えられています。
現在では大伴神社が建立されています。
南西物見櫓は土橋の近くにあるので、物見と土橋に迫る敵を攻撃できるような施設であったかも知れません。
本丸内部
現在本丸は城山公園として整備され、地域の人々の憩いの場となっております。
本丸は東西74m~85m、南北110mの大きさで南北に長い方形となっています。
秋には紅葉が色づいていて綺麗な景色が広がっています。
土塁
本丸の東、北、西側には土塁が残されています。
当時は本丸全周に土塁と堀が築かれていたと考えられています。
確認調査により東側の土塁の下部に石積みが築かれていた事が判明しました。
土塁の高さは3m程あり、本丸を守っている様子が分かります。
土塁は伴野城で一番良好に残されているので、見どころです。
堀跡
本丸の土塁の外側には堀跡があります。
堀は現在水路のようになっていて、当時の面影があります。
成田山薬師寺・ぴんころ地蔵
山門
伴野城の東隣には成田山薬師寺、ぴんころ地蔵があります。
毎月土曜日には山門市が行われたくさんのお店が立ち並んでいます。
ぴんころ地蔵は「元気に長生きし(ぴんぴん)、寝込まず楽に大往生(ころり)したい」という願いを成就してくれると云われています。
笑顔の地蔵が立てられていて、ほっこりした気持ちになります。
不動明王堂
参道の奥に不動明王堂が建立されています。
不動明王は成田山新勝寺より勧請されました。不動明王の他にも大日如来、愛染明王、薬師如来も安置されています。
まとめ
伴野城は本丸の東、北、西側に残された土塁が見どころです。
伴野城の隣にはぴんころ地蔵があるので、健康長寿を願うと良いでしょう。
伴野城ウェブサイト
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