引田城の駐車場や御城印、本丸や北二の丸の石垣などの見どころを紹介!

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お城

香川県東かがわ市にある引田城。

戦国時代に羽柴秀吉の家臣である仙石秀久が城主となっていたお城です。

1587年に生駒親正が引田城に入城し、高松城、丸亀城を築城し、三ヶ所の城郭は生駒氏の讃岐国支配の拠点となりました。

播磨灘の引田港に突き出た岬の山頂部(標高82m)に築かれ、播磨灘の要衝で国境付近でもあり、軍事、経済共に重要な城郭となります。

1615年の一国一城令により廃城となります。

現在城跡には、本丸、北二の丸、化粧池などに慶長年間に築かれた石垣が残り、見どころとなっています。

また、城跡からは眼下に広がる瀬戸内海、播磨灘が一望でき、こちらも見どころとなっています。

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引田城・基本情報、アクセス

所在地:〒769‐2901 香川県東かがわ市引田

城 主:仙石秀久、生駒親正

形式:平山城

文化財史跡:国指定史跡

続日本100名城スタンプ:引田公民館、讃州井筒屋敷

引田城・駐車場

引田城南西側駐車場

引田城の南西に専用駐車場があります。

向かいの舗装された駐車場と合わせると、30台程停められる広さの無料駐車場となっています。

駐車場には簡易トイレが設置されています。

引田城・御城印

江戸時代から酒や醤油を製造している讃州井筒屋敷

 引田城 御城印 1枚300円

引田城の御城印が販売されています。

引田城から南西に500mほど行った所にある、「讃州井筒屋敷」の売店で1枚300円で購入する事ができます。

続100名城のスタンプもこちらに設置されています。

母屋は江戸時代~明治時代に建築された酒、醤油を製造していた商屋で、当時の暮らしぶりを見る事ができます。

【讃州井筒屋敷】

所在地:〒679‐2901 香川県東かがわ市引田2163

開館時間:10:00~16:00

入館料:母屋は300円

休館日:水曜日(祝日の場合は開館)

ウェブサイト:讃州井筒屋敷|引田の町並み

引田城・縄張り図

引田城縄張り図、散策マップ(現地案内板より)

引田城は播磨灘の要所にあり、引田港を囲むように突き出た岬の標高82mの山頂部に築かれています。

化粧池のある谷を囲むようにUの字型に尾根があり、本丸は南側に築かれています。

北二の丸と南二の丸との間に大手門があり、東側に延びる尾根に東の丸が築かれ、北の少し離れた場所に出丸のような北曲輪があります。

引田城・登城道

登城口

登城口(引田港側登山口)に設置されている説明板

登城口は南西側の引田港登山口と、北西側の田の浦野営場側登山口があります。

引田港側登山口から本丸までは歩いて20~30分程で行くことが出来ます。

登城道は狼煙台付近が岩場となっている箇所もありますが、比較的整備されています。

狼煙台跡

本丸の南側にある狼煙台

引田港側登山口から登って行くと狼煙台が見えて来ます。

狼煙台の説明板等はありませんが、敵の襲来があった場合にはこの場所で狼煙を上げて麓に伝えていたのでしょうか。

景色

狼煙台から見える播磨灘

狼煙台からは眼下に広がる引田港や播磨灘を一望する事ができます。

狼煙台は尾根の頂部にあり、周囲に遮るものがないので爽快感が凄くて、引田城の見どころでもあります。

仙石秀久や生駒親正もこの景色を見ていたのでしょうか。

引田城・本丸

石垣

本丸西側の石垣

本丸の西側には石垣が築かれています。

石垣は算木積み部の隅間に間詰め石を使用した古い積み方で、引田城で初めて築かれた石垣と考えられています。

本丸の石垣は城内で最も古く歴史ある貴重なもので、見どころです。

天守台

本丸南東側にある天守台

本丸の南東側に天守台があります。

天守台は現在は周囲に石がある程度ですが、引田港や町が一望できる場所に築かれていることが分かります。

天守台も大変眺望が良く、ベンチもあるので休憩に打ってつけの場所です。

引田城・化粧池

石垣

化粧池にある石垣

本丸天守台から谷を下りて行くと化粧池があります。

化粧池のそばには石垣が残されていて、苔生した野面積みとなっていて長年の月日を感じます。

化粧池の石垣も引田城に残る貴重な石垣で見どころです。

化粧池跡

城内の御姫様が使用したと伝わる化粧池

化粧池は人工で造られた池で城内の水不足を解消する為に築かれました。

この池の水で城内の姫様や女中たちが化粧をしたと云われています。

引田灯台

引田城の東側にある引田灯台

引田城の東側には引田灯台があります。

引田灯台は昭和29年から使用されていて、引田港を出入りする漁船が海底の岩礁の位置を確認するための役割があります。

引田城・東の丸

東の丸内部の様子

北二の丸の東側に東の丸があります。

東の丸は上中下の三段からなる郭で、引田城の中でも大きな郭となっています。

引田城・北二の丸

北二の丸内部

北二の丸の門跡のような遺構

二の丸は大手門を境に北側と南側に分かれ、それぞれ北二の丸と南二の丸と呼ばれています。

二の丸には御殿があったと云われていて、北二の丸では発掘調査により建物の礎石と瓦が多数見つかっています。

上段の石垣

北二の丸のシートに覆われた上段の石垣

北二の丸の北側には石垣が残されています。

上段の石垣は現在崩れてしまっていてシートに覆われていますが、高さは2~3m程で引田城の中でも大きな石材が使用されていました。

上段の石垣付近には、シートを覆う前の石垣の写真が掲載されている案内板があるので良いです。

下段の石垣

北二の丸の下段の石垣

北二の丸の下段の石垣は高さが5~6mあり、引田城で最も良好に残されています。

石垣には間詰め石が使用され丁寧に積まれていて、郭の形状に沿って途中で折れています。

北二の丸下段の石垣は保存状態が良く、引田城一番の見どころとなっています。

反対側から見た北二の丸の下段の石垣

北二の丸下段の石垣の横を歩けるようになっていて、石垣を真近に見る事ができます。

生駒親正が城主であった慶長年間に積まれた石垣が、400年程経った現在でも残されているとは貴重な遺構です。

北二の丸の石垣は一番の見どころなので、本丸だけ見て帰らないように注意が必要です。

まとめ

本丸西側から見える景色

【引田城の見どころ】

北二の丸下段の高さ5~6mもあり、折れを伴う高石垣

本丸西側の引田城で最も古くに積まれた石垣

化粧池に残されている苔生した石垣

狼煙台や天守台から眼下に広がる引田港の海や町並み

ウェブサイト:引田城 香川県観光協会公式サイト

香川県のオススメのお城:丸亀城

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