お城の紹介をします。
愛知県新城市の文殊山城です。
1570~1572年の間に奥平氏が武田氏との和睦の証として、塞之神城と共に築いた城砦です。
奥平氏が文殊山城の築城を遅延していた為、武田氏が圧力を掛けた所、一夜にして築かれたので一夜城とも呼ばれています。
文殊山城のある山は信仰されていて、文殊堂が建てられいることから文殊山城と名付けられています。
現在では、標高661mの山頂の曲輪に、物見櫓が建てられ、周囲の山々を眺めることができます。
また、曲輪の外周には空堀、虎口には堀切が残されていて、見どころとなっています。
文殊山城・基本情報、アクセス
所在地:〒441-1414 愛知県新城市作手清岳杉本
城 主:奥平氏
形 式:山城 単郭式
文化財史跡:なし
日本100名城スタンプ場所:該当無し
文殊山城・駐車場
作手総合支所東の交差点を西に進んで行くと、文殊山城への林道が左手に見えて来ます。
林道を上って行くと終点に、文殊山城の専用駐車場があります。
2~3台程駐められる広さの駐車場です。
文殊山城・縄張り
文殊山城は標高661mの山頂に築かれた山城です。
主要な郭は一つの単郭式で、曲輪の外周には土塁と空堀が築かれています。
塞之神城へと通じる虎口には堀切が築かれ、防備を固めています。
文殊山城・登城口
駐車場の直ぐ横に文殊山城なので、歩いて1分で曲輪に到着します。
駐車場から物見櫓が見えるので、気分が上がります。
文殊山城・主郭
主郭内部
主郭は48×27mほどの広さがあり、物見櫓、文殊堂、四阿、案内板などが建てられています。
曲輪は一つだけなので、お城というよりは砦といった印象です。
土塁
主郭の外周の一部には土塁が残されている箇所があります。
土塁の高さは1m程あるので、良好に残されていることが分かります。
物見櫓
主郭には立派な物見櫓が建てられています。
物見櫓の高さは4~5m程はあるでしょうか。文珠山城の見どころです。
曲輪の外周には木の柵が再現されているので、お城の雰囲気があります。
物見櫓に登る事ができます。お城の中には登れないものもあるので、登れるのは素直に嬉しいです。
物見櫓からの景色は、一面山です。
標高661mの山頂+物見櫓から見ているので、周囲の山より高く良い眺望です。
空堀
主郭の外周には空堀が築かれています。
駐車場の反対側に良好に残されているので、必見です。
堀底から主郭の土塁までは、4~5m程はあり、迫力があります。
特に塞之神城へと行く為の道付近の空堀は、良く残っているのでオススメです。
お城を攻める側の気持ちになって、空堀の底を歩くのは楽しいです。
ちなみに塞之神城へは、この先の道を20分程歩いて行くと辿り着きます。
草ぼうぼうの山道と思いきや、整備されていて意外と歩き易いので、塞之神城もセットでめぐると良いと思います。
堀切
塞之神城へと行く道を少し進むと、堀切と土橋があります。
文殊山城へと入る為の虎口に堀切が築かれ、敵の侵入を防いでいます。
この堀切は見落としがちなので、忘れずにチェックしましょう。
堀切の先を見てみると、堀が斜面を伝っていって竪堀になっていることが分かります。
写真だと少し分かりづらいですが、実際に見てみると良く分かります。
最後に
文殊山城は小さな単郭式の山城ですが、物見櫓が建てられていて、戦国時代の雰囲気を味わう事ができます。
また、曲輪の外周に築かれた空堀と、虎口に築かれた堀切は良好に残っているので必見です。
文殊山城ウェブサイト
https://www.okuminavi.jp/search/detail.php?id=186
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