鳥取県鳥取市にある布勢天神山城。
1466年に因幡守護の山名勝豊が築いたと云われています。
室町時代、因幡守護の山名氏の居城となり政治的中心地となります。
1563年に山名豊数は重臣であった武田高信により攻撃され布勢天神山城から鹿野城へ退去します。
1573年8月に武田高信は尼子氏と戦い大敗すると、自身の居城だった鳥取城を明け渡し、山名氏に降伏します。
1573年9月に山名豊国が鳥取城に因幡守護所を移します。この時に三重の天守も鳥取城へ移築したと云われています。
1617年に備前国岡山城主の池田光政が鳥取に転封されると、新城の候補地となりますがほどなく廃城となります。
現在城跡は県の史跡に指定され、曲輪跡や空堀、井戸などが残され見どころとなっています。
布勢天神山城・基本情報、アクセス
所在地:〒680‐0945 鳥取県鳥取市湖山町南3丁目848
城 主:山名氏
形 式:平山城・連郭式
文化財史跡:県指定史跡
日本100名城スタンプ:該当なし
布勢天神山城・駐車場

布勢天神山城に専用駐車場はありません。
布勢天神山城の南西側に「ナチュラルガーデン駐車場」があるので、こちらを利用すると良いでしょう。
70台程停められる広さの無料駐車場です。トイレも駐車場に完備しています。
布勢天神山城・登城口
登城口

布勢天神山城の北西側に登城口があり、説明板が設置されています。
説明板の奥に見える小さな丘が布勢天神山城です。

説明板を奥へ歩いて行くと登り口があります。
この場所から主郭跡までは歩いて5分程で行くことが出来ます。
標高も高くないので、気軽に見学する事が出来ます。
布勢天神山城・主郭
主郭内部

主郭のある天神山は南北400m、東西300m程の内堀に囲まれていました。
外堀は布施卯山を取り込み湖山池に通じて、総延長2.6㎞にも及んでいました。
当時の天神山城には三重の天守があり、1573年に鳥取城へ移築されたと云われています。
空堀

主郭の南側には空堀(堀切)跡があります。
空堀の幅は深さが2~3m、幅は5m程と小規模ですが、布勢天神山城に残る貴重な遺構となっています。
東屋

主郭の南側には東屋が建てられています。
東屋の横からは鳥取城のある久松山が見えるとの看板がありますが、夏場は木々が生い茂っていて見る事は出来ませんでした。
井戸跡

主郭の南側には井戸跡があります。
井戸は網に覆われていて中は良く見えませんが、布勢天神山城の水源として利用されたと思われます。
城跡の発掘調査では土師器や中国製の陶磁器、備前焼、古銭などが見つかっていて当時の様子が少しだけ判明しています。
まとめ

【布勢天神山城の見どころ】
・主郭の南側に残る貴重な遺構である空堀跡
・主郭の南側に残る城内の生命線である井戸跡
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