千葉県富津市にある佐貫城。
16世紀初めに真里谷武田氏が築城したと云われています。
天文年間(1532~1555年)に武田氏は里見氏に敗れ、佐貫城は里見氏の城になります。
1567年の三舟山合戦では里見義弘が佐貫城を拠点として、北条軍に勝利します。
1590年に徳川家康が関東に移封されると内藤家長が城主となります。
1600年の関ヶ原の戦いで内藤家長が討ち死にすると、子の政長が城主となります。
江戸時代の城主は桜井松平氏や能見松平氏、柳沢吉保、幕府の代官と変わり、1710年から阿部氏が城主となり明治維新を迎えます。
1871年に廃藩置県により廃城となります。
現在城跡には、本丸、二の丸、三の丸等の曲輪跡、本丸と二の丸の間の土橋と空堀、二の丸と三の丸の堀切などが残され見どころとなっています。
佐貫城・基本情報、アクセス
所在地:〒293‐0058 千葉県富津市佐貫582
城 主:武田氏、里見氏、内藤氏、桜井松平氏、能見松平氏、柳沢氏、阿部氏
形 式:平山城
文化財史跡:ー
日本100名城スタンプ:該当なし
佐貫城・御城印

佐貫城 御城印 1枚300円
佐貫城の御城印が販売されています。
佐貫城から南西に1㎞程の所にある「有限会社 宮醤油店」で1枚300円で購入する事が出来ます。
また、千葉県印旛郡酒久井「まるごとしすい」でも購入する事が出来ます。
【有限会社 宮醤油店】
佐貫城・駐車場

佐貫城の南西側、登城口横に「佐貫城跡駐車場」があります。
20台程停められる広さの無料駐車場です。トイレは無いので注意が必要です。
佐貫城・縄張り図

佐貫城は北上川と染川の浸食により築かれた、谷に挟まれた丘陵地に築かれています。
東側に陣場谷と呼ばれる谷が深く入り込み、丘陵地の南西側に城域が広がっています。
本丸の南側に二の丸、二の丸の南西側に三の丸が配置され、大手口は南側に位置しています。
佐貫城・登城口

佐貫城の南側に登城口があります。
佐貫城の説明板が設置されていて、ここから本丸までは10~15分程で行くことが出来ます。
佐貫城・三の丸
櫓台、石垣

三の丸の南側に大手口(虎口跡)があります。
虎口の左手には櫓台があり、櫓台には石垣が築かれています。
石垣の石材は小さいですが、加工がされていて隙間なく積まれて江戸時代に積まれたような印象を受けます。
三の丸の櫓台と石垣は佐貫城の大手口に相応しく、遺構が良好に残されていて見どころです。
三の丸内部

佐貫城の南側に三の丸があります。
三の丸は段上の削平地が数段あり、当時からこのような状態であったかは分かりません。
佐貫城・二の丸
堀切

二の丸の南側には堀切が残されています。
堀切は深さが6~7m程、幅は7~8m程はあるかと思われ、大手口から迫る敵を防いでいます。
二の丸南側の堀切は佐貫城でも最大規模で見どころです。
虎口跡

二の丸の南側に虎口跡があります。
二の丸南側の堀切を通り先に進むと左に大きく曲がるように虎口があり、二の丸側から横矢が掛かるように工夫されています。
虎口付近から振り返ると景色が良いのも印象的です。
二の丸内部

二の丸は本丸の南側にあります。
二の丸は本丸に次ぐ広さを持つ大きな曲輪となっています。
佐貫城・本丸
土橋

本丸と二の丸は土橋で繋がっています。
土橋の両側は空堀が築かれ、人ひとり程通れる道幅となっていて、空堀の大きさや本丸側の高さを感じられます。
土橋の先は本丸の虎口で左に折れ曲がるように桝形の様になっています。
空堀

本丸との二の丸の間には空堀が築かれています。
空堀は深さが6~7m、幅は10m、全長100m程はあるかと思われ迫力満点です。
本丸側は張り出し部分があり、土橋を通る敵に対して横矢が掛けられるようになっていて、見応えもあります。
本丸と二の丸の間の空堀は佐貫城で最大で、土造りの迫力、魅力を感じられる遺構で見どころです。
本丸内部

本丸は二の丸よりの高い場所にあり、外周部には土塁も残されています。
木や草が刈ってあって、見学し易くなっているのが良いです。
景色

本丸の北側には松八幡神社跡があります。
本丸よりも標高が高く、当時は物見台として利用されていたと思われます。
眺望はまずますと云った感じです。
堀切

本丸の東側には堀切が築かれています。
堀切の断面はほぼ垂直で本丸側の方が標高が高くなっています。
本丸東側の尾根続きにも曲輪があったと思われますが、見学ルートではない感じとなっています。
松天神神社

本丸の西側には松天神神社跡があります。
当時は物見台として機能していたと思われ、三の丸や二の丸の両方を見る事が出来る重要な場所であったと思われます。
まとめ

【佐貫城の見どころ】
・本丸と二の丸の間の土橋と土造りの城郭の迫力を感じられる空堀
・二の丸南側の深さ6~7m程の大きな堀切
・三の丸南側大手口の櫓台と切り込み接ぎ、布積みの石垣
ウェブサイト:佐貫城址|富津市

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