静岡県下田市にある了仙寺。
1635年に第二代下田奉行の今村正長が建立しました。
1854年に神奈川で日米和親条約が締結され、下田が開港されるとペリーの艦艇が入港しました。
了仙寺はペリー一行の応接所となり、日本側全権大使である林大学とペリーの間に和親条約付録下田条約が了仙寺で調印されました。
また、寺の背後の洞窟には人骨、玉類、腕輪、耳飾りなどの装飾などが出土した、洞窟古墳となっています。
現在では本堂、山門などの他にも黒船ミュージアムがあり、黒船やペリーに関する資料が展示され見どころとなっています。
また、5月中旬~下旬には境内のジャスミンの花が咲き、甘い香りに包まれ、見どころのひとつとなっています。
了仙寺・基本情報、アクセス
了仙寺・駐車場
了仙寺の北側に了仙寺専用の駐車場があります。
5台ほど止められる無料駐車場です。
了仙寺・境内
入口、黒船ミュージアムMoBS
了仙寺の境内には「MoBS黒船ミュージアム」があります。
館内には黒船やペリーに関する映像や資料が展示されており、幕末の下田の様子を知ることができます。
ミュージアムショップは入館料はかからないので、買い物だけ利用することも可能です。
【MoBS黒船ミュージアム】
所在地:〒415‐0023 静岡県下田市三丁目12‐12
開館時間:8:30~17:00
入館料:大人500円・子供250円
休館日:夏季、年末にあり
ウェブサイト:http://www.mobskurofune.com/
また、境内には1000株にもおよぶジャスミンの花があり、5月中旬~下旬になると青い花が咲き、甘い香りに包まれます。
了仙寺は別名ジャスミン寺とも呼ばれているので、せっかく訪れるのなら満開の時期がオススメです。
山門
境内には立派な山門が建てられています。
山門は本瓦葺きの薬医門形式となっていて、中央には扁額が掲げられています。
本堂
了仙寺の本堂の両脇には日本と米国の国旗が掲げられています。
お寺なのですが西洋の雰囲気もあり、独特な景観となっています。
了仙寺は徳川幕府の代々の将軍から朱印状が下賜されており、寺紋は三つ葉葵となっています。
幕末に下田が開港された時に、ペリーの一行が実際に訪れていたと思うと感慨深いです。
横穴遺跡
本堂の裏には横穴遺跡があります。
横穴遺跡は自然洞窟を利用した古墳時代後期の埋葬施設です。
洞窟内からは人骨や耳環、腕輪、勾玉、管玉、土師器などの副葬品が出土しており、この地方の有力者の墓であったと考えられています。
ペリーロード
了仙寺の隣にはペリーロードがあります。
ペリーロードは日米和親条約付録下田条約締結の際にペリー一行が行進した道です。
平滑川が流れていて石畳みの道が続き、なまこ壁の建物が立ち並び風情のある場所となっています。
お土産屋や飲食店もあるので了仙寺に訪れた際には必見です。
まとめ
了仙寺は幕末時代のペリー一行が訪れた歴史あるお寺です。
お寺はもちろん資料館やペリーロードなどでも当時の様子を体感することができる趣あるお寺です。
了仙寺ウェブサイト
ペリーロードウェブサイト
https://www.city.shimoda.shizuoka.jp/category/100100midokoro/110766.html
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