三重県名張市にる柏原城(滝野城)。
1558~1570年の間に滝野貞清が築城したと云われています。
1574年に滝野貞清が亡くなると、滝野吉政が跡を継ぎます。
1581年の天正伊賀の乱では織田信長が大軍で伊賀に攻め込むと、伊賀の城や神社仏閣を落とすと柏原城に土豪達が1600人余が入城しました。
大軍を前に滝野吉政ら土豪達は籠城しますが、和議に応じて開城しました。
現在でも本丸を囲む土塁や外周部の横堀、虎口跡などが良好に残り見どころとなっています。
柏原城・基本情報、アクセス
所在地:〒518‐0464 三重県名張市赤目町柏原558
城 主:滝野貞清、滝野吉政
形 式:平山城
文化財史跡:ー
日本100名城スタンプ:該当なし
柏原城・駐車場
柏原城の南東にある勝手神社の駐車場を利用する事が出来ます。
10台程停められる無料駐車場です。トイレはないので注意が必要です。
柏原城までは歩いて3分程で行く事が出来ます。
柏原城・縄張り図
柏原城は高善山の北西にある丘陵地に築かれています。
土塁と空堀に囲まれた方形の本丸(主郭)の北側に居館が備わっています。
南側には古城と呼ばれる小さな曲輪もあります。
柏原城・登城口
柏原城の登城口は西側にあります。
登城口には柏原城の説明板や縄張り図のイラストがあり、地元の方が整備してくれている印象を受けます。
柏原城・本丸(主郭)
虎口
本丸の南西側に虎口跡があります。
虎口は土塁の切れ間に造られていて少し登り坂になっています。
看板や手すりも設置されているので良く整備されています。
土塁
本丸の外周部は土塁が築かれています。
土塁は高い場所で3~4m程はあり、四方全て良好な状態で残されています。
本丸をぐるりと囲む高い土塁は壮観で見どころです。
井戸
本丸内の北東部に井戸があります。
井戸は城内の飲料水を確保する為に掘られたもので、お滝女郎化粧井戸と呼ばれています。
昔、お滝という美人がいて吉松という許嫁がいましたが、結婚を目前に吉松が病気により亡くなってしまった為、お滝がこの井戸に身を投げたと云われています。
櫓台
本丸の北側に櫓台が築かれています。
櫓台は外守部の土塁に接続する形で築かれていて、四角い土壇となっています。
櫓台からは横堀の眼下を見下ろす事ができ、防衛拠点となっていたと思われます。
横堀
本丸の外周部の土塁の外側には空堀が築かれています。
土塁頂部から空堀の底部までの高さが5~6m程あるかと思われ、大きな横堀となっています。
本丸外周部の横堀は良好に残されていて迫力があり、見どころです。
本丸の外側からや櫓台と横堀を見ると一段と高低差を感じられて迫力があります。
本丸の東側と南側には更に横堀と土塁が築かれていて、二重をなっています。
居館跡
本丸の北側には居館跡があります。
居館跡は本丸と同等程の広さがあり、南側には土塁が一部残されています。
空堀
居館跡の南側には空堀が築かれています。
空堀は深さが3m程あり、15m程の長さとなっています。
まとめ
【柏原城の見どころ】
・本丸の外周部に築かれている深く、長大で迫力ある横堀
・本丸の外周部を取り囲む高い土塁
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