岩手県花巻市にある花巻城。
1590年、奥州仕置きに反発した、和賀氏と稗貫氏が一揆を起こしますが鎮圧されます。
稗貫領は南部氏のものと決められ、南部信直の家臣である北秀愛が城代となり、城を改修し花巻城と改名されました。
1598年に北秀愛が死去し父である北信愛が城代となります。
1600年に南部氏が慶長出羽合戦に出陣している隙を突いて和賀忠親が花巻城を攻めますが、北信愛は撃退します。
1613年に南部利直の次男である直政を2万石の花巻城主とし、城郭の改修が行われ近世城郭として整備されました。
明治維新後の1869年に廃城となり、本丸御殿や櫓門、菱櫓などの建物が取り壊されました。
現在は歴史公園として整備され、西御門が復元、近くには当時の現存の建物である円城寺門があり、見どころとなっています。
花巻城・基本情報、アクセス
所在地：〒025-0076 岩手県花巻市城内11
城 主：稗貫氏、北氏、南部氏
形 式：平山城・梯郭式
文化財史跡：市指定史跡
日本100名城スタンプ：該当なし
花巻城・御城印
花巻城 御城印 1枚300円
花巻城の御城印が販売されています・
「花巻市博物館」で1枚300円で購入する事が出来ます。また、市内にある土沢城の御城印も販売されています。
博物館では花巻城のジオラマや資料が展示されているので、花巻城跡と合わせてみておきたい場所となっています。
【花巻市博物館】
所在地：〒025‐0014 岩手県花巻市高松第26地割8‐1
開館時間：8：30～16：30
入館料：一般350円・高、学生250円・小、中学生150円
休館日：12月28日～1月1日
ウェブサイト：花巻市博物館｜花巻市
花巻城・駐車場
三の丸と二の丸の間の薬研堀跡が駐車場となっています。
80台程停められる無料駐車場となっています。
三の丸公園のトイレ横に5台程停められる駐車場もあります。
円城寺門や三の丸跡を散策するに良い場所となっています。
花巻城・縄張り図
花巻城は北側に瀬川を望む台地上に築かれた平山城です。
北側の断崖部に本丸を置き、南へ二の丸、三の丸を築き、堀を巡らしています。
各郭の虎口は通路が折れ曲げられている桝形となり、奥には門が設けられています。
花巻城・三の丸
三の丸公園
現在三の丸跡は公園として整備されています。
三の丸は花巻城で最も広い曲輪で、二の丸の南側に位置しています。
三の丸の西側に追手門、南側の円城寺門は現在でも通路が折れ曲がり、登り坂となっている様子が確認できます。
円城寺門
三の丸公園の北東側に円城寺門があります。
円城寺門は1614年に南部利直が二子城の大手門を引き上げて、花巻城の搦手門とするために設置しました。
廃城後に円城寺門は個人宅や鳥谷ケ崎神社に移築され、現在の場所に移築復元されました。
円城寺門は花巻城に残る唯一の城郭建造物で、見どころです。
花巻城・二の丸
東御門跡
二の丸の南側に東御門跡があります。
東御門は三の丸から二の丸に入る為の門で、当時は右に折れて直進出来ないように工夫されていました。
東御門の奥には焔硝御蔵跡や御囲穀御蔵跡などがあります。
御役屋跡
現在、二の丸は花巻小学校が建てられています。
当時の二の丸は中央部を堀で隔てられていて、馬場や稽古場、南御蔵などの建物が建てられていました。
花巻城・本丸
長屋前御門跡
本丸の西側には小さな曲輪があり、長屋が建てられていました。
二の丸からこの長屋があった曲輪に入る為に、長屋前御門がありました。
西御門
本丸の西側には西御門があります。
西御門は藩主が使用した正門で、長屋のある小さな曲輪から本丸へと繋がっています。
西御門は石垣や塀、櫓門により三方向から攻撃出来るようになっていて、本丸に相応しい厳重な桝形虎口となっています。
現在は櫓門や塀、石垣が復元されていて、当時の様子を見る事が出来ます。
西御門は当時の花巻城の様子や威容を感じられて、見どころです。
御台所前御門跡
本丸の南側に御台所前御門跡がありまる。
御台所前御門は、城代や本丸内の施設に勤務する藩士が利用した門で、絵図には屈曲した通路に塀や土塁、門が築かれ桝形が形成されていました。
菱櫓跡
本丸の東側には菱櫓跡があります。
どのような櫓から分かりませんが、本丸の東側を見渡す視界が良好の場所となっています。
まとめ
【花巻城の見どころ】
・本丸西側に復元された厳重な桝形虎口を形成する西御門
・三の丸の花巻城唯一の現存建築物である円城寺門
ウェブサイト：花巻城跡｜観る【花巻観光協会公式サイト】
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