静岡県静岡市にある登呂遺跡。
弥生時代後期の集落遺跡で、1943年の戦時中に軍事工場をを建設する際に発見されました。
安倍川と藁科川が流れる扇状地にあり、大量の土器や木製品が出土し、居住跡、倉庫跡に加え、水田跡も確認され、国の特別史跡に指定されています。
現在は登呂遺跡公園として整備され、住居や祭殿、高床倉庫などが復元され見どころとなっています。
また、登呂遺跡公園の隣には静岡市立登呂博物館があり、出土品の展示にの他、火起こし、土器パズルなどの屋内外の体験をすることが出来ます。
登呂遺跡・基本情報、アクセス
所在地:422-8033 静岡県静岡市駿河区登呂五丁目10番地5号
開館時間:9:00~16:30(登呂遺跡公園は24時間開放)
入館料:一般300円・高校生、大学生200円・小中学生50円
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)・祝日、振替休日の翌日・年末年始(12月26日~1月3日)
ウェブサイト:静岡市立登呂博物館
登呂遺跡・駐車場
登呂遺跡公園の南側に「静岡市立登呂遺跡駐車場」があります。
50台程停められる駐車場で、トイレも完備しています。
【静岡市立登呂遺跡駐車場】
利用時間:8:30~17:00(最終入庫は16:30まで)
料 金:普通車1回400円
静岡市立登呂博物館
登呂遺跡の南側に「静岡市立登呂博物館」があります。
1Fは無料エリアで弥生体験展示室やミュージアムショップ、図書コーナーなどがあります。
2Fは有料エリアで出土した土器や木製品、ジオラマなどが展示されていて、弥生時代を身近に感じる事ができます。
3Fは屋上テラスとなっていて、登呂遺跡を一望する事ができます。
【静岡市立登呂博物館】
所在地:〒422-8033 静岡県静岡市駿河区登呂五丁目10番地5号
開館時間:9:00~16:30
入館料:一般300円・高校生、大学生200円・小中学生50円
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)・祝日、振替休日の翌日・年末年始(12月26日~1月3日)
ウェブサイト:静岡市立登呂博物館
登呂遺跡・園内
水田
遺跡からは水田があった事が分かっています。
実際に住居の隣には水田があり、赤米が植えられていて10月には収穫体験(有料)をする事ができます。
集落に隣接する水田の様子は農耕が行われていた、弥生時代を象徴する場所となっています。
1号住居
水田の先には1号住居が復元されています。
1号住居の大きさは面積45㎡で、長軸7.5m、短軸6.5mの楕円形となっています。
実際に内部に入ることができて、中央には炉が設けられています。
1号住居は弥生時代の住居を体感する事ができ、見どころです。
2号高床倉庫
1号住居の隣には2号高床倉庫が復元されています。
2号高床倉庫は柱が6本あり、柱間は3.9m×2.3mで床板までの高さは1.3mと推定されています。
柱の上部には「ネズミ返し」が付けられていて、必要な時に梯子を架けて稲などの穀物を管理していました。
教科書に載っていた高床倉庫を実際に見る事ができて、見どころです。
3号住居
1号住居の奥に3号住居が復元されています。
3号住居は羽目板、炉跡、柱穴が良好に残されていたため、復元の基礎となりました。
床下部分には炭と白い粘土が塗り固められていて、住居内に水が染み込まないように工夫されています。
祭殿
1号住居の隣には祭殿が復元されています。
祭殿は幅7m、奥行き4mの大型の掘立柱を使用していて、外側にある棟持柱で建物を支えているのが特徴的です。
村の豊作祈願や占いなどの儀式や話し合いが行われたと考えられています。
祭殿は登呂遺跡の中でも大きな建物で存在感があり、見どころです。
旧復元建物
水田の西側には旧復元建物があります。
旧復元建物は、弥生時代の建物を理解する為に関野克東大教授により設計図が作成され、復元された建物です。
こちらの住居も内部に入ることが出来るので、水田西側も忘れずに見学しましょう。
まとめ
登呂遺跡は1号住居や2号高床倉庫、祭殿などの復元建物が見どころです。
静岡市立登呂博物館では遺跡から出土された当時の土器や木製品が多数展示されていて、貴重なものを見る事ができ必見です。
ウェブサイト:静岡市立登呂博物館
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