旧閑谷学校の見どころや歴史を紹介!

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雑記

岡山県備前市にある旧閑谷学校。

1670年に岡山藩主である池田光政が庶民の為に建てた、世界最古の公立学校です。

池田光政に命じられた津田永忠は30年の歳月を掛けて現在とほぼ同様の外観を持つ、閑谷学校を整えました。

1870年の藩政改革により閑谷学校は閉鎖され、岡山学校に合併されます。

1873年に備中松山藩の藩政改革や幕政にも関与した山田方谷を招き、閑谷学校を再興します。

2015年には近世日本の教育遺産群として、日本遺産に認定されます。

現在でも、国宝の講堂や重要文化財の校門(鶴鳴門)閑谷神社聖廟石塀などが残され見どころとなっています。

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旧閑谷学校・基本情報、アクセス

所在地:〒705‐0036 岡山県備前市閑谷784

開館時間:9:00~17:00

入館料:大人400円、小中学生100円、65歳以上200円

休館日:12月29日~12月31日

ウェブサイト:特別史跡 旧閑谷学校

旧閑谷学校・駐車場

旧閑谷学校第一駐車場

旧閑谷学校の入口(南側)に専用駐車場があります。

第一駐車場に200台停められる広さの無料駐車場です。

西側の少し離れた場所には第二駐車場があり、300台程停められる広さとなっています。

旧閑谷学校・見どころ

校門(鶴鳴門)重要文化財

閑谷学校の正門である鶴鳴門

旧閑谷学校の石橋の奥に校門があります。

校門(鶴鳴門)は閑谷学校の正門、聖廟の表門でもあり、屋根は備前焼きの本瓦葺きとなっています。

門の左右には火灯窓付きの部屋が設けられ、入口の上端隅が丸められていて中国の建築物の意匠となっています。

校門(鶴鳴門)は備前焼きの瓦葺きに鯱が載せられていて、中国文化を感じられて見どころです。

閑谷神社(重要文化財)

閑谷学校の創始者池田光政を祀る閑谷神社

旧閑谷学校の受付の奥に閑谷神社があります。

閑谷神社は閑谷学校の創始者である岡山藩主池田光政を祀る神社で、江戸時代には東御堂又は芳烈祠と呼ばれていました。

拝殿、幣殿、本殿の建物が並んでいて、本殿には池田光政の像が安置されています。

聖廟(重要文化財)

孔子を祀っている聖廟

閑谷神社の隣に聖廟があります。

聖廟は儒教の祖である孔子を祀っている建物で、孔子廟、西御堂とも呼ばれています。

聖廟は閑谷学校で最も重要な施設で、大成殿には1701年に鋳造された孔子像が安置されています。

講堂(国宝)

学校内最大の建物で国宝に指定されている講堂

閑谷学校に一際大きく存在感があるの建物が講堂です。

講堂は1701年に建てられたと伝わり、大きな入母屋屋根には備前焼きの瓦が葺かれ、部屋の外側には大きな火灯窓が特徴的です。

講堂の廊下に上がる事ができて、火灯窓から差し込む光を反射している漆塗りの広間が荘厳な雰囲気となっています。

講堂は閑谷学校の中心的、最も大きな建築物で一番の見どころとなっています。

小斎(重要文化財)

藩主が使用した小斎

講堂の近くに小斎があります。

小斎は1677年に建てられた現存する建物で最古のものとなっています。

藩主が訪れた際に休憩する場所で、屋根や杮葺きとなっていて落ち着いた印象を受けます。

石塀(重要文化財)

頂部が丸みを帯びた石塀

閑谷学校の周囲には石塀があります。

石塀は全長が765m、高さ2m、幅1.8mあり、隙間なく石材が積まれ頂部はかまぼこ型となっているのが特徴的です。

習芸斎(重要文化財)

農民も聴講する事が出来た習芸斎

講堂の隣には習芸斎があります。

習芸斎は閑谷学校の講義室のひとつで、毎月三と八の付く日には「五経」と「小学」の講義が行われました。

実際に内部に上り見学する事が出来ます。

飲室(重要文化財)

生徒の休憩所である飲室

習芸斎の隣には飲室があります。

飲室は教師と生徒が休憩する場所で、中央には炉が設けられています。

内部には大きな曲がった梁があり、天井がなく屋根まで高さがあるので解放感がある部屋とあっています。

文庫(重要文化財)

多くの書物が所蔵されていた文庫

飲室の近くには文庫があります。

文庫は閑谷学校の教科書や参考書が八千点余が所蔵されていた建物です。

外塀は白漆喰で塗り固められていて、入口が蔵の様になっていて他の建物とは違った印象を受けます。

資料館(私立中学校閑谷)登録有形文化財

有形文化財に指定されている建物を利用した資料館

旧閑谷学校内の西側奥には資料館があります。

資料館は1905年に建てられた市立中学校閑谷の本館を利用した資料館で、池田光政や津田永忠、閑谷学校を訪れた人物の紹介などの様々な資料が展示されています。

展示部屋が複数あり展示されている資料も多数あるので、この資料館だけでも見応えがあります。

まとめ

国宝の講堂と重要文化財の小斎

【旧閑谷学校の見どころ】

閑谷学校で最も大きな建物で、大きな入母屋屋根や火灯窓が特徴的な講堂

閑谷学校の正門で火灯窓付きの部屋を備えた中国様式の校門(鶴鳴門)

創始者岡山藩主の池田光政を祀る閑谷神社

閑谷学校で最も重要な場所である儒教の祖、孔子を祀る聖廟

閑谷学校の周囲を囲む765mのかまぼこ型の石塀

有形文化財に指定されている建物を利用した資料館

ウェブサイト:特別史跡 旧閑谷学校

近世日本の教育遺産群:足利学校弘道館(水戸城)

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